世界中にはハーブが存在し人間のあらゆる病気を治し心を癒してきた

シェアする

船瀬俊介連載コラム 

ハーブとは「香草」と書く。より正確に言えば「薬草」である。つまり、ハーブとは香りや薬効のある植物のことである。

植物を食物の香り付けに使う日本語でも「薬味」という。「薬」という字を子細に見れば「草」を「楽しむ」と読める。あるいは「草」で「楽」になる……とも。

いにしえだから、古の人は、身の回りの草に薬効があることを知っていたのだ。

tee-1680885_640

人間は紛れもなく草食動物である。自らの歯を見れば歴然だ。八分の五が穀物をすりつぶす臼歯で、八分の二が野菜を噛み切るための門歯。

そして、残り八分の一が犬歯である。しかし、専門家は「正確には犬歯の名残」という。

ほんとうの犬歯とはどういうものか知りたかったら、飼い猫のミケの口に指を入れてみるとよかろう。

尖った何本もの犬歯が指先にあたる。それこそ生粋の犬歯なのだ。ミケの機嫌が悪ければ指先にその威力の歯形を残してくれるだろう。

よく「犬歯の分だけ肉などの動物食品を食べていい」と言う人がいる。じつは私もそう思ってきた。しかし、犬や猫、さらにテレビなどで観るライオンの欠伸の日中の牙の鋭さに驚き、おののいた。

人間の口の中にあるのは”犬歯“なんかじゃない。とっくの昔に退化した、その痕跡でしかない。

植物の必須栄養をとる「茶の文化」民間茶


船瀬俊介の民間茶薬効事典 (健康双書)

私は『民間茶薬効事典』(農文協)で「野生動物がもっともグルメだ」と書いた。

「彼らは、直接大地に生えている草を食みます」「木々の若葉を枝から食べます」これに対して「人間は収穫して鮮度も、風味も落ちているものを食うしかありません」。

その思いはいまでも変わらない。ただ人間は野草をそのまま食うことは、ほとんど不可能に近い。

牛や羊などとくらべても消化形態もまるで異なる。そこで次善の策で「茶の文化」が発生した。

「世界中、あらゆる民族、種族に、必ず独自の『茶の文化』があることは興味深い。その土地の野生植物を煎じて、飲用するのです。

採取経済から農耕社会へと、文明を発達させてきた人類ーーー。

その過程で、かつて草をかんだり、木の実を食べたりして摂取していた必須微量栄養素を、『茶』のかたちに飼えて摂取するとで、栄養滋養の偏りを防いできた(『民間茶薬効事典』)

民間茶を飲んでさまざまな病気が治ったという話をよく聞く。

それは、足りなかった必須栄養素を補ったことにより、からだの働きが正常化したと考えるべきなのである。

こうしてみると「漢方薬」も「民間茶」も「ハーブ(香草)」も同根同種であることがよくわかる。

採れる所が中国、日本、西洋と違うだけなのだ。

冒険家を救った奇跡のハーブティ

さて、今回のテーマはハーブである。つまりは西洋の「薬草」。わかりやすくいえば、西洋版の漢方薬。

ただ彼の地の植物なので、馴染みのない新顔も多い。

ガイドブックとして、ちょうど手元に『奇跡のハーブティ』(文芸社)なる一冊の本がある。


奇跡のハーブティー―キリング・キャンサー

著者はサー・ジェイソン・ウィンターズなる英国人。頭にサー がついているので、やんごとなき生れかと思えば、一九三0年、労働者階級の家庭に生まれたとある。

のちにカナダに移住。「冒険家の道を歩む」とある。熱気球によるカナダイアンロッキー横断。カヌーによる川下り。ラクダによるサハラ砂漠縦断……などなど。

そんな冒険野郎とハーブティが、どこでクロスしたのだろうか?

伝記に「一九七七年、ガンに冒されたが、自身の考案したハーブティで克服」とある。

ナルホド。さらに「この経験と製品化されたハーブティにより国際的に注目され、彼のもとに健康について相談の訪れる世界の著名人が続出。

八五年、健康分野での貢献により、マルタ共和国によりナイトの称号をうける」

とある。それで”サー“の謎も解けた。一人の男の数奇な運命。それに絡む、ハーブ療法伝説の復活……。

basil-583816_640

「ガンなどに対するまったく新しく素晴らしい治療法が発見されたとしても、それが現在のガン治療で潤っている集団・産業から儲けを奪うような結果をもたらす限り、世には出られない仕組みになっている」(同書まえがき)

これは、完璧に正しい。ジェイソン氏がガンの宣告を受けたのは四六歳のとき。

何十枚ものレントゲン写真は、首に巣食っているのは末期ガンであり、余命わずか一年であることを無慈悲に告げていた。

絶望に打ちひしがれていた彼は、健康雑誌をめくっていて、ふとハーブの記事が目にとまった。

「北米にはかつて2000種族もの先住民がいたという。彼らは、それぞれに独自のハーブ療法をもっていて、生命を脅かすような病気さえも、そのハーブ療法で治してしまったという」(ジェイソン氏)。

それは、たとえば「風邪ならバルサムファー、喉の痛みにはレビシアやリコリスの根、腎臓と膀脱の疾患には、アヤメやセージのつぼみが効く」といった具合である。

さらにアメリカ・インディアンを代表するチェロキー族に伝わる言い伝えが、彼の目をとらえた。

usa-1663497_640

「植物が存在しなければわれわれも存在しない。植物が吐き出したものをわれわれは吸って生きている。われわれは常に植物から学び続けねばならない」。

人類史とともに世界中にハーブ療法

その言葉を読んだとき、漠然と抱いていた現代医療と医者に対する不信感が、はっきりと確信に変わった。

「つまり現代医療は、たとえば私のような末期ガン患者のためには抗ガンを投与し、次にコバルトを照射し、それでダメならガン細胞を切除するしか方法がないということだ」

「医者たちが犯している間違いは、彼らがその法則以外のことを知らないことだ」以来、彼はハーブに関する書物を読みあさった。

そしてハーブについて書かれた最古の書物が5000年も太古にさかのぼることを知る。

「それはメソポタミア南部の最古の住民であるシュメール人によって楔型文字で書き記されている。これには驚かされた。また古代エジプト人はパピルスに象形文字でハーブの処方を書き残している」(ジェイソン氏)

73febb0c36be09554c46479404de5191_s

さらに現在もインドで行われている薬草を用いた伝統療法アーユルヴェーダは、これら歴史より、さらにさかのぼる。

仏陀(シャカ)も2500年も前に「体の弱い物はハーブを用いなさい」と説法している。

中国最古の医学書『五十二病方』は紀元前一六00年に編纂された。「中国の漢方医療はハーブ療法なのである」(ジェイソン氏)。

中国人に言わせれば、ハーブ療法は「西洋での漢方療法である」と言うだろう。それは、どちらでも構わない。

人類の文明が始まったときから植物を利用したぶ薬草療法が脈々と伝承され、行われてきたことが重大である。

五000年も代々伝承されてきた、ということは、それが実効があったからだ。迷信の類いなら、伝承されるわけがない。

これらを体験科学と呼ぶ。何十どころか何百代にわたって人体実験が繰り返されてきた。

その結果の「真理」なのだ。

ヒポクラテスから「聖書」まで

さらに「医聖」と呼ばれるギリシアのヒポクラテス(紀元前460~)は、ハーブの処方を300~400種類も書き残している。

その後、ギリシア人医師ディオスコリデスは約500種類ものハーブ療法を編纂、記録している。その文献は一七世紀までヨーロッパで広く活用されてきた。

なんとハーブは「聖書」にもしばしば登場してくる。

book-1210030_640

「ーー川の傍ら、その岸のこなたかなたに、食物となる各種の木が育つ。その葉は枯れず、その実は絶えず、月ごとに新しい実がなる。

これはその水が聖所から流れ出るからである。その実は食用に供せられ、その葉は薬となる……」(『エゼキエル書』四七章―二節)

「その葉は薬となる」は、まさにハーブのことを指す。

世界中には人間の歴史が始まって以来ハーブが存在し、人間のあらゆる病気を治し、心を癒してきた」(ジェイソン氏)

続きはこちらから→ 三種類のハーブティで奇跡が!

月刊マクロビオティック 2004年3月号より

【こちらもオススメ】

緑茶には優れたガン予防効果がある【民間茶の王のスーパー効能】

厚労省が抗がん剤の無力さを認めている

干ししいたけは、驚くほどの薬効がある。驚くほど多彩、しいたけ料理


マクロビオティックとその料理法に関するホットな情報、健康と美を創り、生命をはぐくむための食と、その知識のご紹介、などなど・・・。

あなたの人生を豊かにする情報が毎号満載です。

サイトの方はこちらからどうぞ⇒マクロビオティック日本CI協会

logo2

船瀬俊介 (ふなせ しゅんすけ)地球環境問題評論家

著作 『買ってはいけない!』シリーズ200万部ベストセラー 九州大学理学部を経て、早稲田大学社会学科を卒業後、日本消費者連盟に参加。

『消費者レポート』 などの編集等を担当する。また日米学生会議の日本代表として訪米、米消費者連盟(CU)と交流。

独立後は、医、食、住、環境、消費者問題を中心に執筆、講演活動を展開。

著書に「やってみました!1日1食」「抗がん剤で殺される」「三日食べなきゃ7割治る」「 ワクチンの罠」他、140冊以上。

船瀬俊介 著作特集はこちらから

知らないことは罪である。知ろうとしないことはさらに深い罪である。シェアして拡散しましょう!