森の恵みナッツ類、美味しさだけでなく抜群の栄養強化

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船瀬俊介連載コラム 

森の恵み、ナッツ類

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●サラダなとに抜群の栄養強化

ドライフルーツに似た食品にナッツ類がある。

これは、まさに木の実、植物の実。そのまま食べられ保存性も高く高栄養なので、はるか古代から食用にされてきた。

ただ、中にはドングリなどのようにタンニンやサポニンを含み、そのままでは食べられないものもある。

灰汁や水で煮るあく抜き作業が必要な木の実もあるので要注意。また、湿気ると微生物、カビ、害虫などにやられる。

そのまま食べると、発ガン性のあるカビ毒アフラトキシン等で被害を受けることもある。とくに輸入ナッツには注意。

またオレイン酸など各種、不飽和脂肪酸が豊富なだけに、保存が悪かったり、直射日光に当たると、過酸化脂質に変化する。

これは、いわゆる「活性酸素」を増やす有毒物質。

見た目、味で少しでも古いものは、食べると逆に健康を害する。ナッツ類は、このように高栄養なので砕いて野菜サラダや、パン、クッキーなどに混ぜると料理がグンとリッチになる。

美味しさだけでなく抜群の栄養強化となる。

おすすめはピーナッツ、クルミ、栗、アーモンド、カシューナッツ、松の実、カボチャ種、ヘーゼルナッツ……などなど。

ピーナッツ

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●ビールの友のみにあらず

あまりにポヒュラーなナッツ。脂肪とたんぱく質に富む。たんぱく質は必須アミノ酸を八種類も含む。脂肪分は全体の45%だが、ほとんどが不飽和脂肪酸。

コレステロールを逆に低下させる。さらにビタミンB1とビタミンEも豊富。 100グラム中150ミリグラムの高カルシウム食だ。

その効能は、案外多い。

▼高血圧:ピーナッツを酢の中に漬けたものを、朝夕約10粒ずつ食べると血圧が低下していく、という。

▼動脈硬化:多く含まれる不飽和脂肪酸とステロールが、悪玉コレステロールを低下させ、動脈硬化を防ぐ。

また、殻も捨てるなかれ。殻にもコレステロールを下げる成分がふくまれるので、煎じて朝晩飲むと有効。

▼冷え症:含有されるビタミンEやチロキシンが血をサラサラにする。抹消血管まで血が届くので、冷え症やしもやけなど改善される。

▼老化防止:ビタミンEは、「活性酸素」を除去して老化を防止する。また赤血球を増やして細胞を丈夫にする。

若返り効果で、肌の色つやもよくなる。

ただ、ピーナッツは高カロリー食品だから、ほどほどに。食べ過ぎると肥満につながる。

くるみ

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●栄養抜群の「貴族の美容食」

くるみは、古代より「貴族の美容食」と呼ばれてきた。果肉の6~7割が脂肪分。よって100グラム673キロカロリーという高エネルギー食品。

たんぱく質も他のナッツより多い。カロチン、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンEとビタミン類も抜群。

さらにカルシウム、リン、鉄分なども豊か。これらが美容に、若返りに最適。ただ、栄養が強すぎるので、食べ過ぎないように。日、三、四粒くらいが適量でしょう。薬効も多い。

▼肥満:植物性たんぱく質、植物油がコレステロールを下げていく(食べ過ぎは逆肥満になる要注意!)。

▼動脈硬化:含まれる不飽和脂肪酸が血中の老廃物を除去して、血管を強くする。

▼強壮スタミナ源:古代から、くるみはスタミナ源として有名。高栄養が速やかに吸収される。渋皮を付けたまま食べればさらに効果的。

▼せき止め:くるみとショウガを細かく刻んで朝夕食べるとせきが収まる。くるみをすりつぶし、熱湯を注いで砂糖とおろしショウガを混ぜて飲んでも効く。

▼便秘解消:くるみとゴマを30グラムずつすりつぶしたものに、熱湯を注いで飲む。

▼神経衰弱:不眠症など、毎日、くるみを数個食べるだけで、気持ちが和らぎ、ぐっすり眠れるという。

▼美肌づくり:毎日食べていると肌がつやつやして、ハリがでてくる。これは血液が浄化されて皮膚の代謝が促進されるから。

ぎんなん

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●最近お悩みの貴兄におすすめ

レンチン、アスパラギン酸などの薬効成分を含む。またビタミンA、Cも多い。ただアルカロイドを含むため、たくさん食べると嘔吐など中毒症状を引き起こす。

昔から「齢の数以上食べてはナラン」といわれてきたのも、そのため。

薬効は

▼ぜんそく・せき止め:数量に含まれる青酸配糖体が咳を静める。ぎんなん5~6粒を水で煮て、砂糖を加え、毎日食べると、しつこい咳も消える。

▼精力増強:ぎんなんを植物オイルに半年漬けたものを、一日5粒食べ続けると強精薬となるそうだ。最近、お疲れの貰兄、おためしあれ。

▼膀胱炎:生のぎんなんには、すぐれた利尿作用がある。膀胱炎、尿道炎など泌尿器官の炎症には次の療法が有効。

ぎんなん15粒をすりつぶす。水とハチミツを加えて飲む。大量の尿が排泄され、その洗浄効果で膀脱炎尿道炎などの感染菌も洗い流されてしまう。

合理的な治療法だ。(『クスリになる野菜・くだもの』大塚滋監修創元社、『食材図典』小学館他参照)

月刊マクロビオティック 2002年10月号より

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船瀬俊介 (ふなせ しゅんすけ)地球環境問題評論家

著作 『買ってはいけない!』シリーズ200万部ベストセラー 九州大学理学部を経て、早稲田大学社会学科を卒業後、日本消費者連盟に参加。

『消費者レポート』 などの編集等を担当する。また日米学生会議の日本代表として訪米、米消費者連盟(CU)と交流。

独立後は、医、食、住、環境、消費者問題を中心に執筆、講演活動を展開。

著書に「やってみました!1日1食」「抗がん剤で殺される」「三日食べなきゃ7割治る」「 ワクチンの罠」他、140冊以上。

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