牛乳を飲むほどほど骨折が増えるミステリー 

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船瀬俊介連載コラム

「しかし、牛乳にはカルシウムが豊富なのでは…?」

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粉ミルク育児にはアレルギーだけでなく、さまざまな重大な副作用がある

ここまで読んだ方は、当惑しながらも、首をかしげられるはずだ。

しかし実は、牛乳を飲めば飲むほど骨折は増え、骨は脆くなるのである。

その証拠に、世界でもっとも牛乳を多飲するノルウェー人の骨折率は、日本人の五倍という衝撃的なデータがある。

カルシウムが豊富なのに、なぜこのような奇妙、不可思議な結果になるのだろう?

これは、動物タンパクを取り過ぎるとカルシウムが奪われて、骨が細くなっていくからだ。

「血液生理学的にみると必ずそういう結論になります。カルシウムだけではなくて、ミネラルそのもののバランスがくずれてしまう。

もちろん、カルシウムにはてきめんにその影響が現れます。

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そのほかセレンとか亜鉛、銅であるとか、われわれの身体の細胞を正常に保たせるためのいろいろなミネラルが、全部肉食でダメになってしまう」(森下敬一医学博士『健康と長寿への道しるべ』風涛社 古守豊甫著)

同書では、次のようなやりとりある。

「古守:戦後の栄養学も大変な罪を犯したものですか。

森下:まさしく大罪ですよ。償ってもらわないといけない。しかも、われわれ税金でそうい
う大罪を犯している。これは大変なことです。」

アメリカでは牛乳有害論がいまや常識

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日本に牛乳を強制したアメリカですら、大いなる反省が相次いでいる。

「新栄養療法」の権威、ジュナサン・フイト医師(タホマ・クリニック院長)は言う。

「牛乳は、人体にとって有効なものではありません。とりわけ、赤ん坊の体にはよい影響を与えません。

母乳のほうがはるかに優れています。というのも、牛乳は牛のためのもの。牛の骨格は丈夫ですが、脳の機能は人間よりはるかに劣ります。

そのためカルシウムは多いのですが、脳の細胞をつくる栄養索は足りないわけです。

一方、母乳には、そう多くのカルシウムは含まれていません。

ただ、脳の細胞を造る栄養索は、多く含まれています」

博士は「伝統的な日本食は、栄養的に見てたいへん優れており、健康上とても有効です。

たとえば玄米はビタミン、ミネラルを豊富に含んでいます」「飲むなら牛乳の変わりにライスミルクと呼ばれる豆乳や米、もしくはアーモンドで作ったミルクなどを飲む方がよいといえます一ーとアドバイスする。(『ホスピタウン』九九年三月)

真弓医師は、アメリカの保健施設で三年間の研修を修了して帰国したA医師の独白を紹介している。

「アメリカの保険施設では、乳幼児になるべく牛乳を飲ませないように」指導している、という。

さらに「妊婦および授乳中の母親は、牛乳および乳製品をとらないように」という指導が常識なのだ。

彼が渡米中に一番驚かされた事実である。

A医師は、真弓医師との会話を次のようにポツリとしめくくった。

「…でも、保健所内では牛乳が子どもに悪いなどとは、ロが裂けても言えません。私にも生活がかかってますからね」ただ、唖然とするしかない。

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真弓医師も「カルシウムをとるならコンブなどでダシをとった味噌汁を飲ませる」ことをすすめている。

野菜、海草、豆類などにカルシウムは驚くほど豊富に含まれている。

さらに、カルシウム吸収率は、これらのほうが牛乳より優れていることも、最近、証明されている。

「でもやはり牛乳が大好き」という方も多いと思う。そんな方も一日コップ一杯くらいにすべきだろう。

巨大利権によって、誤った食の常識がつくられ、日本人のとりわけ若い人達の健康が蝕まれてしまった。

行政、業界、さらに学者、マスコミ関係の方々。

胸に手を当てて、この苦い過ちを深く反省してほしい。

月刊マクロビオティック 2000年8月号より

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船瀬俊介 (ふなせ しゅんすけ)地球環境問題評論家

著作 『買ってはいけない!』シリーズ200万部ベストセラー 九州大学理学部を経て、早稲田大学社会学科を卒業後、日本消費者連盟に参加。

『消費者レポート』 などの編集等を担当する。また日米学生会議の日本代表として訪米、米消費者連盟(CU)と交流。

独立後は、医、食、住、環境、消費者問題を中心に執筆、講演活動を展開。

著書に「やってみました!1日1食」「抗がん剤で殺される」「三日食べなきゃ7割治る」「 ワクチンの罠」他、140冊以上。

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