「手当療法」で欠かせない温湿布療法【こんにゃく温湿布、生姜湯湿布】

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もうひとつ。「手当療法」で欠かせないのが温湿布療法。

これは患部を温めることで痛みや炎症、ガンを治す療法です。

ガンを治すのは「笑う」「食事改善」「温める」と安保徹教授(新潟大学)も「温める」ことの大切さを説いています。

その他「”体を温める“と病気は必ず治る」(石原結賓医師)、「冷えはいちばんの大敵」(森下敬一博士)など温熱療法が、万病を治すことは、いまや医学界の常識です。

■こんにゃく温湿布:これは、家庭でもっとも手軽にできます。二丁のこんにゃくを約一0分間ゆでて、これをタオルニ、三枚で包む。

腹と右わき腹(肝臓)の上におく。約三〇分間温め、冷たいタオルでふく。一時間くらいは温かいので、同じこんにゃくを腎臓(後の細腰より三cmほど上の背骨の量脇二つ)に約三0分間当てる。(図B)

最後に冷たいタオルでさっとふきとって静かに休ませる。使い終わったこんにゃくは、水の入った容器に入れて冷蔵庫で保存しておけば、ゆでて小さくなるまで何回でもつかえる。

効能は、ガン、胃腸病、風邪、発熱、慢性病、高血圧、腎臓病、肝臓病、糖尿病、疲労、結核など。

体内の毒素を出すととともに臓器を温め、新陳代謝を促進し、肝・腎を温刺激してよく働かせるので全身強壮、疲労回復に最適。

また通じ、小水の出もよくなる。さらに、こんにゃく玉は三年間も土の中で育ってできる。

この大地の生命力ともいうべき氣エネルギーが体内に入ってくる。(使い捨てカイロなど問題外)

■生姜湯湿布:準備するもの。ひね生姜一五0g(香りの強いもの)。

おろし器、水、約三リットル、木綿袋、厚めのタオル四枚(またはバスタオルニ枚)。金だらい(水三リットル入るもの)、温度計。

①ひね生姜を皮ごとおろす。

②布袋に入れる。

③金だらいをコンロにかけ約七0℃に。

④おろし生姜の入った布袋を入れ汁を出し生姜湯をつくる。

⑤湯は七0℃でさめないようトロ火。(沸騰させると酵素が死んで効力がなくなる)

⑥厚手タオルニ枚重ね二組つくる。

(又は、バスタオルニ枚)これらを交互に生姜湯に浸し、固くしぼって患部に湿布する。さめたらとりかえる。これをくりかえす。(体の上には毛布をかけ冷えないように注意)。

⑦七~八回交換すること約二0分。

弱った病人は疲れるので、少し短めに。子どもは約一0分間。おなかの中まで温かくなり楽になる。

⑧仕上げ。冷たいタオルでサッとふく。細胞をしめ、血行をよくする。

(病人で冷たいのをいやがるばあいは無理しない)(図C)

(注)生姜湿布は空腹時に行う。湿布の前後は風呂に入らない。翌日は、新しい生姜湯てやること。

「真心から出てくる手当ては、病気にも氣が入り、病人を安らがせて大きな効果をもたらします。お義理や形式では効果は少ない。難病から救われるというのも、この看護の心あってのもの。(治った)実例が多いのもその証し……」

「残った生姜湯で足浴しても、水虫を治し、血行をよくし疲れをとる。ガンやその他の難病者、慢性病者などは、生姜湯が毒素を引き出し黒くなるほどです」東城百合子さんは「手当ては真心が大切です」と熱く説いています。

やさしい声をかける……湿布をとりかえる……そんな介護者の愛情が、温湿布療法に相乗効果をもたらすのでしょう。

●ビワの葉温灸:ビワの生葉(若葉でなくゴワゴワした緑の濃い葉)の上に、八枚に折ったさらしを重ねる。

②その上から特殊な「棒もぐさ」に火をつけて患部を押圧します。

これは「指圧」「ビワの葉」「お灸」の三つの効果が同時に得られる。難病、ガンヘの効果は非常に大きく、ビタミンB17は「ガンに特効がある」とアメリカで大評判とのこと。

このビタミンB17はビワの葉にも大量に含まれています。

「ビワの葉の薬効は、お釈迦様がビワの葉をあぶって患部に当てる治療法を教えられたという。この事からビワの葉療法は仏教とともに民間に伝えられてきたといいます」

「ビワ葉温灸も、もぐさの熱でビワの薬のビタミンB17が分解してガン細胞を破壊してしまうのです。そして、モルヒネでも止められない末期ガンの痛みも止めてくれます」(東城さん)

製薬資本が根絶やしした民間療法

これらパスター療法や温湿布療法。初めて知ったというひとも多いはず。わたしのように第一印象は「奇妙なことをするもんだな」と奇異に感じるひとが大半でしょう。

それもそのはず、戦後、アメリカ軍に占領された日本では、これら民間伝承の医療は、意図的に根絶やしにされてきたからです。

その理由は、わたしの『抗ガン剤で殺される』(花伝社)、『ガンで死んだら110番、愛する人は”殺された』(五月書房)を一読すれば一目瞭然。

世界を支配する石油メジャー……その傘下の製薬資本が、抗ガン剤利権を独占するため、これら自然療法を黙殺かつ抹殺してきたのです。

そして、年間約一五兆円といわれるガン利権を独占してきました。

かれらは食事療法や手当療法など「安上がり」で「簡単な」方法でガンが治ってもらっては困るのです。

だから、医学教育、マスコミなどからも一切追放してしまいました。

「インテリほどだめですね……」

だから、パスター療法やこんにゃく湿布など、普通の人が初めてお目にかかると、奇異に映るのです。それも学歴の高いインテリほど、迷信的にみえるでしょう。

「インテリほどだめですね」。全身三六ヶ所の末期の悪性リンパ腫から、完全生還した近藤町子さんは、悔しさをにじませて語ります。

「インテリほど医者を信じてしまう。そして、代替療法を信じない」。何人もの”インテリ“の友人をガンで奪われた悔しさ……。

「私はパスター療法から温湿布までなんでもやりました」。これらの卓抜した効能が、余命数か月と宣告された末期ガンから彼女を救った。

これら民間療法をケイベツした友人たちは、抗ガン剤や放射線、手術にすがり、皆アッというまに死んでいきました。(殺されていった)

これら民間伝承の医学は、体験科学に裏打ちされています。

効果があるから後世代に脈々と伝承されてきたのです。そこには数百年、数千年凡人体実験を繰り返してきた、圧倒的な医学的根拠があります。

いっぽう、医者も患者も盲信してきた抗ガン剤はどうでしょう?

アメリカ政府は一九七一年からわずか二0年で、抗ガン剤をはじめとする三大療法“効果ナシ“と白旗を上げました。(『OTAリポート』)。

この真実を知っても、あなたはパスター療法を”迷信“と見下しますか?

ちなみに参考文献とした『家庭でできる自然療法』は「一般の書店に出さず、宣伝もせず、読者から読者へ……と七五万部が世に出て、人から人へと伝えられて参りました」

(あとがき)とあることに驚きます。

民間伝承おそるべし。いくら、まがいもの現代医学が弾圧しても、マスコミで黙殺しても、真実は庶民のロから口へと伝えられていくものなのですね。

自然療法の本で心身共に救われた

その体験記のひとつーー

「全身ガンで、全身の穴や毛穴から血が吹き出し、痛みが頭がい骨にぶつかってぬけられないではねかえってくる。

そんなカミソリの刃を当てられるような苦しみ……そんな真っ最中に友人から『自然療法』本をいただき、夢中で読み、実行しました。

私は一人暮らしですから、人を頼ることはできない。ビワの葉をとるのも、這うようにしてやっと近所から分けていただく。

左手は動かないので、右手でビワの葉を丸めてやっとすりおろし、生姜もおろしてまぜる。

小麦粉を入れパスタをつくって、痛む背中・腰・背骨にはる。

痛みと疲れで起きていられず寝てそれを湿布する。それで一時間であんなはげしい痛みがやわらいで…七か月でとれていた……。

私はこの御本を一生懸命読み、食事もこの通り実行して、食欲もなく、生きる力も失せそうな時に、手当てと食養で生きる力を頂戴しました。

当時の私は全身が真っ黒で、紫と緑ばかり、赤のない異様な姿でした。

今は人並みの顔になり、こうして元気になりました。私はただひたすらこの一冊の自然療法の御本で、心身共に救われました」(名古屋市、山崎照子さん)

心ある政治家、官僚、そして病院関係者に訴えたい。これら温湿布療法、パスター療法、ビワの葉温灸などを、現在の病院治療でも導入してほしい。

苦しむ人々を救う効果があることは数百年、数千年の体験伝承からも真実だからです。

(出典『家庭でできる自然療法』より)

月刊マクロビオティック 2007年08月号より

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船瀬俊介 (ふなせ しゅんすけ)地球環境問題評論家

著作 『買ってはいけない!』シリーズ200万部ベストセラー 九州大学理学部を経て、早稲田大学社会学科を卒業後、日本消費者連盟に参加。

『消費者レポート』 などの編集等を担当する。また日米学生会議の日本代表として訪米、米消費者連盟(CU)と交流。

独立後は、医、食、住、環境、消費者問題を中心に執筆、講演活動を展開。

船瀬俊介公式ホームページ= http://funase.net/

船瀬俊介公式facebook=  https://www.facebook.com/funaseshun

船瀬俊介が塾長をつとめる勉強会「船瀬塾」=  https://www.facebook.com/funase.juku

著書に「やってみました!1日1食」「抗がん剤で殺される」「三日食べなきゃ7割治る」「 ワクチンの罠」他、140冊以上。

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