ホット缶コーヒーが危ない 

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船瀬俊介連載コラム

【前回の記事】

缶詰内側に潜むコーティング材の盲点 

プラスチックから有害な環境ホルモンが溶出 

底知れぬ環境ホルモン作用の恐怖

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「ーーー必要な情報は存在しないか、あっても手に入らない。メーカーは製品の成分を公開したがらない。

知的所有権や企業秘密にこだわっているからで、これがいまや消費者の知る権利よりも手厚く法で保護されているのだ」。

政治権力と企業利権の癒着は、かくも強大だ。

「市場に出回っているプラスチック製品に、ホルモン作用攪乱物質がどのくらい含まれているかは、推測するほかないのである」

ただし、すでに環境ホルモンについて判明していることも多い。

それは、「まあ、これくらいはだいじょうぶだろう」という大方の楽観論をくつがえすものなのだ。

たとえば—ーー

①相乗毒性▼「乳ガン細胞を超微量の十種類のエストロゲン類似物質(環境ホルモン)に、それぞれ別々に暴露させても一切反応は起こらない。しかし、同時に加えるとガン細胞異常増殖が一気にはじまる」(アナ・ソトーらの実験)いわゆる相乗毒性作用である。

②胎児毒性▼「出生前に環境ホルモンに暴露したばあい、ごく少量でも非常に危険である」(同書)

③体内蓄積▼「すでに、人体内には、環境ホルモンをはじめ数百種類もの残留性化学物質が蓄積されている。

その濃度は血中たんぱく質と結合せずに自由に体内を動き回っている合成エストロゲン濃度の数千倍にも達している」(”)

④微量毒性▼「自由なエストロゲンは0・1pptというごく微量でも、胎児の発育を著しく阻害する危険性がある(ppt:1兆分の1)。

この驚くべき感受性を考慮すれば、ごく微量の『弱い』エストロゲン類似物質(環境ホルモン)といえども、甚大な影響を及ぼすおそれは十分にある」(フレッド・ヴォン・サー
ル)

缶コーヒーはやばい?多摩川の194倍も検出

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「缶詰からビスフェノールA検出…!」

この衝撃が世界を駆け巡ると、欧州プラスチック製造者協会は

「エポキシ樹脂ベースのコーティングした缶詰からのビスフェノールA溶出については、安全性は確認されている」と急遽、反論を発表した。

またプラスチック業界も「一缶から移行するビスフェノールAは、飲料缶では検出限界の5ppb以下。食品缶詰では平均63ppb」と発表。

さらに「日常的な食事からのビスフェノールAの摂取量は、きわめて少なく『一人あたり一日9.6ug(マイクロ・グラム)以下』とという安全基準に収まっている」と反論をしている。

その主張は「食品や飲料の缶詰に、使われるエポキシ樹脂ベースのコーティングには、何の問題もない」というもの。

ここで「現在までの知識によると」というただし書き付きなのには苦笑してしまう。

この数値がいかにでたらめか…。

1998年4月、テレビ朝日『ザ・スクープ』が缶飲料から330ppbと驚嘆する濃度のビスフェノールAを検出している。

多摩川の検出濃度が1.7ppb。だから、なんと194倍もの高濃度のビスフェノールAを愛用者は飲んでいることになる。

おそらく、これは缶コーヒーなど温めて販売されている缶飲飲料だと思われる。

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自動販売機などでは二十四時間、暖め続けられているのだから、コーティング材から猛烈にビスフェノールAが溶出するのも当然であろう。

「三分間待つのだゾ…」のカップめんからのフタル酸エステル溶出とおなじ理屈だろう。業界が言う「5ppb以下…」とは、あくまで冷たい缶飲料のことだろう。

少なくともホットな缶コーヒーなどは、絶対やめた方がいい。

月刊マクロビオティック 2000年10月号より

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缶詰内側に潜むコーティング材の盲点


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船瀬俊介 (ふなせ しゅんすけ)地球環境問題評論家

著作 『買ってはいけない!』シリーズ200万部ベストセラー 九州大学理学部を経て、早稲田大学社会学科を卒業後、日本消費者連盟に参加。

『消費者レポート』 などの編集等を担当する。また日米学生会議の日本代表として訪米、米消費者連盟(CU)と交流。

独立後は、医、食、住、環境、消費者問題を中心に執筆、講演活動を展開。

著書に「やってみました!1日1食」「抗がん剤で殺される」「三日食べなきゃ7割治る」「 ワクチンの罠」他、140冊以上。

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