船瀬俊介連載コラム
【前回の記事】
三種類のハーブティで奇跡が!
末期ガンを治すべくジェイソン氏は世界各地を巡る。シンガポールではハーバリンというハーブに出会う。
「それは鍋の底にほんのわずほか残っているだけものものだった。20mgもあった木の根っこを、丸二四時間以上も煮詰めて造ったのだという」
彼が末期ガンだと告白すると、ハーブを煮詰めていた婦人は「じや、これさえ飲めばすぐに治るよ。だって、これは偉大な仏陀が教えてくれた薬なんだからね」とニャリと笑った。
さらに、彼はインディアンのチャパラル・ティーに出会う。
やはり昔からガン予防に効果があるという伝承があった。ロンドンではレッド・クローバーをすすめられた。
ジプシーたちがさまざまな病気に効果がある、と飲んで来たという。
「ハーバリン」「チャパラル・ティ」「レッド・クローバー」の三種類を混ぜて、毎日飲み続けて三週間、かれの腫瘍は、完全に消え失せたのだ。
彼は、そのミックス・ティをジェイソン・ウィンターズ・ティと名付けた。
それは、彼の末期ガンからの奇跡の生還のエピソードとあいまって世界中に大反響を巻き起こした。
「ガンが治った!」「難病が消えた」……など体験者からの感謝の手紙が彼のもとに殺到してきた。
その社会的な大反響に対して、イギリスのイアン・ピアーズ医学博士が、イギリス医師会にリポートを寄せている。
三種類のブレンド・ハーブティを検査機関で分析したところ「すべての病気が治る万能薬ではなく、ただ単に非常に強力な浄血剤であり、人の免疫力が正常に機能するようになるので、自己治癒力が向上するということが分かった。この効果はほとんどの病に対して同等にある」
「私は何回となくジェイソン氏に『これは神が、そのすべての民のために与えたもの』と伝えている」(ピアーズ博士)
ジェイソン氏は、医者の見放した末期ガンからの生還と同時に、ハーブティ販売で世界的な成功を収めるという二重のミラクルを体験したのだ。
彼は偉大な功績を成し遂げた。
それはガンから治りたい一心で、ハーブの研究、調査に没頭したことに始まる。そして、ついに自らのガンを治し、さらにハーブを普及させることに着手した。
その結果ハーブ療法の国際的な再評価を勝ち取ったことである。
植物には”薬効あり“の真実
近代に入って、食事療法やハーブ療法などのような自然療法(ナチュロパシー)は、製薬利権と医療利権によって、徹底的に翡言れてしまった。
5000年も太古のシュメール人以来、営々と伝えられて来たハーブ療法の知恵の連関は、医薬利権屋たちに断ち切られてしまった。
それを、復活させたジェイソン氏の働きは大きい。
世界には約三八万種類の植物が確認されている。その他、存在が確認さていない植物が数十万種もあると予想されている。
ニ六万種の植物は葉緑素を持つ高等植物である。これらは「すべて薬効が期待できるということである。しかし、これまで薬効が研究されている植物は全体の10 %に過ぎない」(ジェイソン氏)。
なんだ、じゃあ緑の植物は、すべて薬効アリなのか……と驚かれるだろう。
その通り。ただし、どの植物がどんな症状に効くかは、あてずっぽうというわけにはいかない。
だから、ヒポクラテスですら子細に、その処方を記録したのだ。
おなじみのハーブの効能を上げてみよう(*これらはハーブティでいただく)。
▼ラベンダー:①殺菌作用があり、結核菌、淋菌、チフス菌などを抑える。ラベンダーの香りを含んだ蒸気はほぼ一日以内に、肺炎菌などを死滅させる。
ラベンダーティとして飲むと風邪、咳、ぜん息、気管支炎イルフルエンザ、扁桃腺などに効果がある。
また②殺虫効果もある。昔から欧米でタンスの中にラベンダーを入れる習慣があった。香りを楽しむだけでなく、ダニなど衣服を食べる虫を追い払う効果があったからだ。
③鎮痛・鎮静効果。いらだち、震え、ヒステリー、抑うつ症、不眠症にきく。
ラベンダーティに少量の牛乳、砂糖を加えて飲むと、睡眠薬の代わりにグッスリ眠れるそうだ。
不眠症気味のあなた、おためしあれ。④皮膚病。新生細胞をうながし炎症を抑える。火傷、皮膚炎、湿疹、アレルギーなどに効果があるという。
▼サージ:シソ科植物。古代ローマ人にとって「万病に効く」と珍重された。①殺菌作用。②
抗菌作用。(ラベンダーと同じ)。③血行促進:血液の循環をよくする。④興奮剤。神経の働きをよくする。
緊張、ストレス、疲労など、体や神経が衰弱した人に最適。⑤強壮作用。消化器のはたらきを高め、吐き気、習慣性下痢を抑制する。
⑥婦人病:女性の体調改善に著効あり。セージには、女性ホルモンの前駆物質DHEAを増やす作用があるからだ。
⑦活性酸素:強い抗酸化作用があり、活性酸索の影響をおさえ。⑧糖尿病:症状を改善させる。
▼バジル:カップにチャサジニ杯分の乾燥バジルを入れ、熱湯を注いだバジルティでいただく。
効用は①月経異常:過少月経、無月経月経痛などを正常に戻す。②不妊症:バジルの成分は、不妊症の改善や正常妊娠をうながす。
③更年期障害:ホットフラッシュと呼ばれる閉経期のほてり、発汗過多を抑える。
セージにも同じ効果あり。④食欲増進:血行促進などの結果、体調改善。⑤眼病:目の充血などに。
⑥アレルギー:じんましんなどに効く。
▼ローズマリー:①痛み止め三世紀ころから盛んに民間療法て用いられて来た。頭痛、腹痛の痛み止めとして効果。
②精神安定:興奮や不安を静める作用がある。
▼菊花:①眼病、結膜炎などに効く。②皮膚病:肌を美しく。③高血圧:飲むと血圧を下げる作用あり。
▼ガラナ:①覚醒作用:種には最大五%ものカフェインが含まれている。覚醒を高める。疲労回復に効果があるという。
②精力増進:ブラジルでは精力飲料に使用。
▼マテ:①壊血病、昔から壊血病治療に用いられて来た。②強壮効果ごこタミンA、Bを多く含み強壮剤として飲まれる。
まさに、「草」で「楽」になる。チェロキー・インディアンの教えのごとく、われわれは植物なくして、存在しえない、のだ。
前回の記事はこちらから→世界中にはハーブが存在し人間のあらゆる病気を治し心を癒して来た
月刊マクロビオティック 2004年3月号より
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船瀬俊介 (ふなせ しゅんすけ)地球環境問題評論家
著作 『買ってはいけない!』シリーズ200万部ベストセラー 九州大学理学部を経て、早稲田大学社会学科を卒業後、日本消費者連盟に参加。
『消費者レポート』 などの編集等を担当する。また日米学生会議の日本代表として訪米、米消費者連盟(CU)と交流。
独立後は、医、食、住、環境、消費者問題を中心に執筆、講演活動を展開。
船瀬俊介公式ホームページ= http://funase.net/
船瀬俊介公式facebook= https://www.facebook.com/funaseshun
船瀬俊介が塾長をつとめる勉強会「船瀬塾」= https://www.facebook.com/funase.juku
著書に「やってみました!1日1食」「抗がん剤で殺される」「三日食べなきゃ7割治る」「 ワクチンの罠」他、140冊以上。